シフクノトキ

至福、雌伏、私服。

大型スポーツイベント開幕ということで

中学に入ってすぐの宿泊研修の会場は、前のオリンピックで選手宿舎に使われた代々木青少年センター。ジメジメした薄暗い印象、あまりいい思い出ではない。

 

翻って国立競技場、音楽イベントで何度か入ったことがある。そして何回行ったか覚えていない武道館、そっか、オリンピックのためにできたんだ、今日初めて知った。渋公は重量挙げの会場だったの?へ~。

80年代半ば、中学から高校にかけて部活代わりの放課後の【ハコ】、大きいのは前のオリンピックのレガシーだったわけか。そっか、そうだったんだ・・・

 

国立も代々木も武道館も、音楽ライブ以外では行ったことがない。武道館には一時期お稽古で地下の道場に通っていたけれど、スポーツイベント関係では入ったことがないまま。

そもそも、お金を払ってスポーツを見たことって、あっただろうか。プロ野球は父の会社が年間シートを持っていたので、それが回ってきた時に行くだけ。Jリーグもチーム関係者やスポンサー経由でチケットが回ってこなければ、わざわざ行こうとは思わない。回ってきても、会場との往復や帰りの混み具合を考えて躊躇したり。

 

数少ないスポーツイベントへの課金。まったく大した額ではないが、Fリーグにちょこっと。息子のチームのイケメンコーチが出場する、っていうので母子で車をとばして駆けつけたら、同チームのミーハー母(とその子ども)たちと会場でバッタリ。試合後寄ったマックで、コーチやっぱかっこいい!と母たちのほうが盛り上がって。ライブの後みたいだった。

 

そうそう、社会人になって間もない頃、女子温泉旅の帰り道、ちょうどオープン戦をやっている球場(ここも音楽ライブでは何回も訪れていた)のそばを通りかかり、ノリで外野席に入ったこともあった。3月の汗ばむくらいの陽気の午後、芝生の上で飲んだビールの旨かったことといったら。成人してから初めての野球観戦、故にスタジアムでの飲酒も初めてだったから、尚更おいしかった。

 

ああ、そうだ。息子の大学と私の母校が対決するというので、わざわざ神宮に足を運んだことがあった。在学中はついぞ縁のなかった六大学野球(学内のリーグ優勝提灯行列にはなんとなく参加した気はするが)。外野スタンドの入場料は500円くらい、母校の校歌や応援歌を反対側のスタンドで聞くという、なかなか乙な体験だった。惜しむべくは、スタンドでビールが飲めなかったこと。せっかく場外のコンビニで何本か買いこんで行ったのに、健全な応援スタンドでは飲酒禁止との注意書きが応援団員により掲げられていて、さすがに従うほかなかった。

 

結論めいたものとしては。

音楽イベントには若い時分にお金も時間も体力も費やして、ある種やり切った感。今後もモノによっては残り少ない気力を振り絞ってチケット争奪戦に参戦する覚悟はあるが、元春の凱旋ライブに行ってしまった今、超えてくるイベントはあるだろうか。エピックの50周年とか?

 

一方で、スポーツイベントにはよっぽどの衝動(ミーハー)と偶然(通りかかるとか)、もしくは身内系がない限り、お金を【貰っても】行かないと思う。そのくらいスポーツ観戦に興味なし。

今話題の大谷だったら…生で見るにはアメリカに行くしかないんだよね。テレビでも録画したり、夜更かししてまでリアタイで見たいとも思わない。

というか、人がやっているのを見るよりも、自分でやるほうに費やしたい。

そう、そうなんだ。私は体を動かすこと自体は好き。苦ではない。だから環境があれば自分でやりたい。

 

この先歳をとって身体がますます動かなくなってスポーツすることが叶わなくなったら、他人の姿を見て【感動】するようになることが、ないとは言い切れないけれども。