シフクノトキ

至福、雌伏、私服。

飲むこととしゃべること

ちょっと前、でももう多分10年くらい前、他人と話すより自分ひとりでいろいろ考えるほうが愉しい、と思っていることに気がついた。もともとおしゃべりが好きなほうじゃないから、他人と話さなくても結構平気。


話したくなったら、気になるテーマの文章や本をあれこれ思い巡らせながらぐにゃぐにゃ読んで、たまにぱっと書き散らす。それをまた自分で読む。私にとっては、気の合う友だちとおしゃべりするのと同じ感覚。ある時まで日記を書いていたのは、そういうことだったのだ。


確かに何人かは話しても話しても時間が足りない、別れる時とても名残惜しく感じる、そんな人もいる。でもほんと例外。多分、会話の守備範囲がかなり被っていて、会話のペースが合うんだと思う。頻度と時間も適切なんだろう。(こっちの片思いの可能性もなくはないけど)そして一緒にお酒を飲まないっていう点も重要。


私にとって酒を飲むのは、話さなくてもいい口実。学生の頃から、話すのが面倒でその分杯を重ねる、そんなことを繰り返してきた。同じ場所で飲んでるだけで愉しかった、あの感覚は懐かしいけれど、浸っている時間がこの年齢になるともったいない。心身共に回復の時間があまりにも掛かるので。重大なコスト。


最近女子会の誘いに拒否感を覚えるのに多少困惑したのだけど、こういう理由だった。最初は楽しかったんだ、若い頃に戻ったような気分が味わえて。

いつものメンツで、発展性のない話題。私たち仲良し!って確かめるためだけの、思春期女子みたりなやり取り。お腹いっぱいだし、結構酔っぱらっちゃった。悪いけど、先出るね。お勘定、これでよろしく。