シフクノトキ

至福、雌伏、私服。

やっぱり、ヤンキー

私が社会人三年目で結婚・五年目で出産したことに対して、最初の業界で一番慕っていた先輩は、「だから、スズキはヤンキーなんだってば」と宣った。20年くらい前のことだ。
その先輩は私の一回り以上上、都内有名私大の付属校上がり、海外留学経験有りという経歴の人だった。結婚したのは私とあまり変わらない時期、相手は10歳近く下だったらしいが、子どもは持たないと言っていた気がする…
ヤンキー呼ばわりされて程なく、先輩は持病をこじらせて呆気なくこの世を去っていった。

 

確かにヤンキーかもしれない。大学こそ出ているけれど、就職も結婚も出産もマイホームも無計画に近い。

 

シロクマ先生はこうおっしゃっている。

もちろん現代の日本にも、本能のままに恋愛をはじめる人や、勢いでセックスする人、あまり考えずに子育てを始めてしまう人はいる。不勉強と言わざるを得ない。この場合、本能が勃起して恋愛や結婚を始めてしまう人は「資本主義のロジックを十分に内面化していない、不勉強で粗暴な人々」と評することができる。

「恋愛も結婚もしなくなった日本は未曾有の先進国」 - シロクマの屑籠

 

これ、自分のことじゃん、と読んでいて背中に汗が出てきた。以前から薄々自覚はあったが、ヤンキーの産地で生まれ育って、地元を離れられないヤンキーなんだ。だからこそ、3人産めたとも思うが。

 

もうすぐ近くの街の七夕まつり。昨年初めて家族で訪れたのだが、メインの通りから少し入った路地で、地元民がイスとテーブルを出して呑んで盛り上がり、その周りを子どもたちが走り回る、という光景に出くわした。
長男は「うわ、モロヤンじゃん」と呟いたが、いやいやウチも一緒だから、生粋の都会人から見たらミソクソだから、とツッコミを入れていた。

 

なんだかんだ、長男も結婚は早そう。私がばぁばになる日もそう遠くはなさそうだ。